『花喰鳥と恋する少女』 鳥かごの中にはキミ宛ての小さな手紙 目を放すと羽広げ飛んでっちゃう だけど 今日は勇気出そう 次の風を待って かごから出してそっと空に放つよ 水没していく学校の屋上で キミを待ってる 飛行機雲が斜めに描いた 天使の輪をくぐり抜けて 電離層まで飛んでいったはずなのに 空は晴れるばかりでキミを連れてこない 水とパン 毎日欠かさずあげなくちゃ 気持ちだって元気がなくなっていくよ この気持ちはなんていう名前だろう 図書室で調べよう 蔦の絡まる錆びたロケットは それでも空へと傾いて その森を支える大きな木になりました 銀河を旅するわたしのラブレター 恋する気持ちが溢れてくる 水位は日々上昇 急がなきゃ 胸の痛みが今わたしを綺麗にする 髪が乾いたら季節も変わる キミに会いに行く