「雨降(ふ)りお月さん」
野口雨情作詞・中山晋平作曲/大正十四年
雨降りお月さん 雲(くも)の蔭(かげ) お嫁(よめ)にゆくときゃ 誰(だれ)とゆく 一人で傘(からかさ) さしてゆく 傘ないときゃ 誰(だれ)とゆく シャラシャラ シャンシャン 鈴(すず)つけた お馬にゆられて ぬれてゆく いそがにゃお馬よ 夜(よ)が明(あ)けよう 手綱(たづな)の下から チョイと見たりゃ お袖(そで)でお顔(かお)を かくしてる お袖はぬれても 乾(ほ)しゃかわく 雨降(ふ)りお月さん 雲(くも)の蔭(かげ) お馬にゆられて ぬれてゆく