3、ALTについて

@外国人ALT招致の経緯と目的、現在の活動状況及び市の負担を伺いたい。

いつからどのような経緯で始まった取組みなのか、何を目的にどういった取組みを行っているのか、月何時間くらいどういった業務を行っているか、実際支払われている報酬はいくらなのか、報酬以外に支払われている手当などあるか、休暇や福利厚生などの扱いを教えて下さい。

 

Aどのような成果が上がっているか。

B充分な成果を上げていると考えられるか。

外国人ALTが、言語教育や地域交流に関わっていることで、実際どのような成果が上がっているのか具体的に教えて下さい。

また、現在のALTへの待遇が、それらの活動成果に見合うものだとお考えでしょうか。

必要な時間だけ、民間事業者からのALTの受け入れを検討することはできないのでしょうか。

さらに、日本人でも外国で長期間勉強して、ネイティブスピーカーに劣らない発音のできる方も、現在は大変多いでしょうし、むしろそういった方は日本人としての感覚をもっておられるわけですから、外国人ALTより適切な指導を行うことができると思いますので、日本人ALTを現在より多く採用してもよいのではないかと考えますがいかがでしょうか。

外国で勉強してきた優秀な人材が、燕市に帰ってくるきっかけとなるかも知れません。

 

C更なる効果を上げるため、今後どのような運用が考えられるか。

常により良い成果を上げられるよう頑張っておいでと存じますが、外国人ALT導入の成果をさらに上げていく具体的取組みをお考えであれば教えてください。

ところで、今まで燕市に来た外国人ALTは何名おられ、それらの方々とは今でも連絡を取っておりますでしょうか。

ALTとしての業務を終えたあとでも交流を継続させていくことで、現地と燕をつなぐパイプ役となっていただけるかも知れません。

また、新たな国際ビジネスのチャンスが生まれるということも考えられると思います。

それと、今後も外国人ALTを活用して行かれるのであれば、採用するその人となりを見極め、燕市の教育に関わって行く責務を、しっかり認識していただける方に燕市に来ていただきたいと思います。

 

D日本人と全く異なる文化や生活習慣を持ち、また、日本の教育と異なる教育手法を知る外国人ALTの視点を、言語教育や現在行われている地域交流だけでなく、市民へ日本文化の素晴らしさの自覚を促し、自らや祖国を愛し誇れる精神の涵養に資する活用と、教師の教育手法やまちづくりにも活かすような取組みは考えられないか。

かねてより、日本人の礼儀正しさ道徳意識の高さは世界的に評価されてきているところであり、今年3月に発生した東日本大震災では、国家をゆるがす大惨事に遭っても、日本人の振る舞いは少しも変わることなく世界から賞賛を受け、その精神性の高さが改めて証明されることになりました。

テレビやインターネットでは、外国人の目線で見た日本人の素晴らしいところ、日本独特の優れた文化など、いろんな番組や情報を見ることができます。

しかしながら、何故か日本人は、自国の文化や歴史を誇ることなく、それがゆえに自分自身を誇ることができないと指摘されます。

今後さらに燕市が世界へ羽ばたく国際都市となるためにも、自らの郷土や自国の文化に誇りを持ち、なんら臆することなく世界中の人々と研鑚を積んでいける、そんな燕人を育てて行くという取組みを行っていかなくてはなりません。

そこで、日本人と全く異なる文化や生活習慣を持つ、外国人ALTの視点を活用させていただき、日本人ではない視点で、外国と日本の違い、日本の伝統と文化の素晴らしさを、積極的に紹介してもらうなどの取組みを行ってはいかがか、ということを提案したいのです。

こういった取組みは、日本の伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うことの一助になるのではと思っています。

 

また、教育手法やまちづくりに外国人ALTの視点を活かすということについて、前述したように外国人ALTは、日本の教育と全く異なる教育手法で教育を受けており、また全く異なる生活習慣や文化の中で生活して来たことから、燕市での教育現場や日々の生活の中で、私たちにはない別な視点で、その問題や解決方法に気づくことも多いと思います。

例えば外国では、学習塾かなんかのテレビコマーシャルでもありましたけれど、算数の計算をさせる時、1たす1はいくつかという問い方ではなく、何たす何は2というような教え方をしたりするところもあるようです。

またまちづくりについては、様々な事業の取組みや考え方についても、日本人とは違う視点からの意見が、何かの気づきのきっかけとなるかも知れませんし、職員が外国人の考え方や生活習慣に普段から接することで、燕市の国際的な展開にも貢献できるものと考えております。